ドクターコラム〜帝京大学医学部皮膚科主任教授 渡辺晋一先生にお伺いしました。〜
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矢印 お肌にベストなケアって?
矢印 かゆみとどうつきあう?
矢印 皮膚は守りの要
矢印 「乾燥・敏感肌」に対する「衣類ケア」の重要性
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渡辺先生インタビュー 「乾燥・敏感肌」に対する「衣類ケア」の重要性
お肌をいい状態に保つために自分でもできることは?
図3 図3
適切な治療をして炎症をしっかり抑えると同時に、毎日のスキンケアにも気を配りましょう。治療やケアを徹底すれば、バリア機能が回復して、かゆみそのものが起きにくくなるからです。入浴やシャワーで皮膚を清潔に保つ、クリームなどで保湿をする、暴飲暴食を避ける、刺激の少ない衣服を選ぶ、爪は短く切り、なるべく掻かないようにする、といったことを心がけましょう。とくにゴワゴワの衣服は摩擦を起こしてかゆくなりやすいので、避けるようにしてください(図3)。
お肌のためには衣類も大事?
図4 図4
かゆみを引き起こす原因のひとつが、皮膚にくっつくホコリやチリなどの「汚れ」。衣類は、こうした外の汚れから皮膚を守ってくれるばかりでなく、からだの中から皮膚の表面に出てくる汗などの汚れを吸い取ってくれる働きがあるのです。汚れを吸収した衣類はこまめに洗濯し、いつもきれいな状態で身につけるようにしましょう。不潔なまま着続けると、汚れが皮膚を刺激し、肌トラブルが悪化することがあるからです。

肌すべりのいい衣類を選ぶこともたいせつです。衣類がゴワゴワだと皮膚の表面をおおう角質層が乱れ、バリア機能が低下します。バリア機能が低下したお肌は、水分が蒸発しやすく、外からはアレルギー物質が侵入しやすい状態で、かゆみや湿疹・皮膚炎などを引き起こします。(図4)。
衣類の肌に対する刺激
〜 摩擦を減らすことで、肌状態が改善方向に 〜
先生写真

図5 図5
衣類の摩擦の皮膚への影響について、実際にご家庭でテストしています。皮膚にかゆみや乾燥のある成人男女43名に対し、皮膚と衣類の摩擦を少なくする柔軟剤を1ヶ月間使用していただいたところ、乾燥の改善が15名、かゆみの軽減が14名、このうち7名の方は、乾燥、かゆみの両面で改善傾向が認められました(図5参照)。皮膚と衣類の摩擦を減らすことで、乾燥、かゆみの肌状態が改善することがわかりました。

なお、皮膚の弱い方は柔軟剤を控えるべき、との考えも一部にあるようですが、この試験において、肌に対する有害な事象は全く認められませんでした

これら家庭でのテスト結果は学会でも発表しています。(平成18年度第57回日本皮膚科学会中部支部学術大会)
※全ての方の皮膚に影響がないわけではありません
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矢印 かゆみとどうつきあう?
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